いわゆる退職・転職しました系の記事です。いや、一度くらいは書いてみたかったんです。これ。
3年前の2015年の7月に意を決して、ぼくはカナダのバンクーバーへ渡りました。それからはや3年。今思えばあっという間でしたが非常に充実したものになりました。行くまでの話とか仕事の話なんかは、また別の記事で書きたいと思います。
それでは今日は「バンクーバーでの仕事辞めて、Softbankに転職した話」をお伝えしたいと思います!
バンクーバーでの仕事辞めた話
まずは、バンクーバーでの仕事の話をかる〜くしていきたいと思います。
帰国直前の仕事
帰国直前はフリーランスとして、ApplyDigital Ltd. というバンクーバーの現地企業でAndroid Developerとして働いてました。ここは日本ではおなじみの受託開発案件を複数抱えて回している企業だったのですが、カナダでは人材の解雇は簡単にできることもあり、開発プロジェクト単位でエンジニアを雇い運用していくのが当たり前なので、受託やってるところは珍しかったですね。Webフロントかデザイン系では多いみたいですが。
ここには3ヶ月くらいしかいなかったのですが、Android案件だけでなく、React Native
の案件も未経験ながらガッツリ経験させてもらえたりと本当に楽しかったです。
帰国に至った理由
先に結論から言っちゃうと、1番の理由はワークビザ(国外で働くための許可)が切れたからです。本当にそれだけです。もし例えばあと1年とか2年とか働けるビザがあったなら、多分まだ帰国してなかったと思います。
そう言うと、「じゃあPR(永住権)取れば良かったじゃん」と言われそうですが、現地でフリーランスで働いてしまったことにより取得する条件満たせてなかったり、英語を結構ガチで(TOEICと違い、SpeakingとWritingも必要)勉強しないと難しい(言い訳です)ということもあり、今回は断念しました。他にもまぁプライベートでもいろいろあったので、最終的には総合的に判断しました。
あ、PR取得の条件等は専門ではないので質問はご遠慮ください!バンクーバーにもプロの永住権取得のコンサルタントさんもいますので、そちらへお問い合わせでおねがいします。
海外と日本の仕事の違いとは?
海外と日本、仕事をする上で一体が違うのか?おそらく「海外で働いてみたい!」と考えてる人は気になる部分かと思います。
言語
1番の大きな違いは、言うまでもなく言語です。「英語圏だからみんな英語話すんでしょ?」と思うかもしれません。半分正解です。
しかしながら、カナダは移民の国です。中国語、韓国語、ポルトガル語、ヒンディー語、パンジャビ語(インド)など、同じ国同士のひとは現地の言葉で話している事が多いのいろんな言語が聞こえてきます。
したがって、ネイティブ言語が違う人たちの英語はそのアクセントが全く違います。
日本人が話す英語って、日本人にとっては聞き取りやすいですが、英語ネイティブの人からすると強いアクセントのあるものに聞こえているそうです。(元同僚談)あまりアクセントが強すぎると向こうが聞き取れないので良く聞き返されます。
たまに日本人には日本人の英語があるから発音なんてやらなくていいとか聞きますが、僕は賛同しません。ちゃんと発音の練習しないと、聞き取ってもらえないからです。もちろん100%ネイティブになる必要はありませんが、最低限の発音練習はやりましょう。Toeicで高得点が取れても喋れない!文法は間違ってないのに!って人は、ちゃんと発音できないから伝わってないからなのかもしれませんね。
働き方
ここは、基本的に会社によって結構違うので一概には言えません。ちゃんと確認しましょう。
まず残業をしない人が多いことです。ただやってる人はやってます。でも日本のように上司が帰るまで部下暗黙的に帰れない!というようなことはありませんでした。
あと、基本的副業は自由です。ちゃんと自分の自由時間を尊重して、仕事に人生を捧げるみたいは人は少なかったように感じました。
続いてリモートワークについて、先程紹介したApplyDigitalではリモートワークは基本的に自由。毎朝あるスタンドアップミーティングも会議はオンラインでやります。なので通勤中にミーティングに参加する人とかいました笑 この辺本当に自由で楽でした。でも僕が最初に働いたスタートアップでは、社員のリモートワークには懐疑的でできるだけ全員に出社するようにいってました。方針は会社によりますね。
福利厚生
これ意外と重要なんですが、バンクーバー(ブリティッシュコロンビア州)では、国の保険に加入していても 保険で歯医者がカバーされません 。企業の福利厚生でカバーされることで負担軽減されるといった感じです。現地の歯医者さんに確認したのですが、もし保険なしで虫歯になり一本治療すると、1,000カナダドル(86,000円: 2018.11.11)かかるそうです。日本では考えられないですよね。就職活動のときには、歯科治療が福利厚生に含まれているか、しっかりと確認しましょう。
Softbankに転職した話
さてそれでは、Softbankに転職するまでの話をしましょう。
リモート転職活動
転職活動ですが、帰国後にゆっくりやっても良かったのですが、今回は実験も兼ねてカナダ在住中に進めることにしました。実験というは、転職をどこまでリモートでやれるか?です。
結果的には、ソフトバンクの選考はカジュアル面談から役員面接まですべてスカイプによるリモートで実施していただきました。今回の実験では完全リモートでも企業によっては内定まで行けることがわかりました。
またソフトバンクの他にも最終面接までリモートで対応していただいた企業もあり、本当にありがとうございました。とはいえ、面接フェーズからは、あるいは役員面接だけは対面でやりたい、という企業が多かったです。
エンジニアの面接で重要なのは「何ができるか?」「何を作れるのか?」「どう貢献できるのか?」です。それをしっかりと提示できれば、外見や細かい人間性は問わないという採用方法でも問題ないのかもしれませんね。このあたりは賛否両論だと思うので、採用担当者は自身の責任で試してみるといいかもしれません。
ソフトバンクに決めた理由
いくつかの企業さんからありがたくも内定を頂いたのですが、最終的には僕がソフトバンクを選んだ理由を話したいと思います。
まず1番の理由は、英語を使える環境があったことです。実際に入ってみて感じるのは、チーム内に英語ネイティブの人が結構いて、日本語より英語のほうが楽という人もいます。カナダの大学を出てソフトバンクに入ったインド人など、非常にダイバーシティな環境で面白いです。また、海外企業と電話会議もあり日常的に英語を使える環境があります。
ちなみにですが、エンジニアで英語の環境があるポジションは日本ではまだまだ多くない印象でした。外資系のコンサルティング会社に状況を聞いてみたところ、親会社に報告するための資料を英語でするくらいで、日常的に英語を話す機会は少ないそうです。現場にもよるとは思いますが、コンサルティング会社の顧客は日系企業ですから仕方ありませんね。特にAndroid開発になると本当に数えるほどしかありません。これから増えると楽しくなると思います。
入社後の仕事
僕は今ソフトバンクの子会社である、AGOOP Corp.の事業を手伝っています。Agoop社は位置情報などのビックデータを収集し、分析したデータから様々な価値を提供する事業を行っている会社です。
僕の仕事は、Android端末から位置情報やセンサー情報などを取得するSDKの開発と、それを搭載した各種アプリの自社開発です。
まだ入ったばかりなので事業の全体像を掴むので精一杯ですが、近い将来シンギュラリティによりコンピュータが人間を超えるとき、様々な産業の革命がおきると言われています。その革命の核となるのがAIです。ソフトバンクグループの決算発表でも孫会長は「AIを制するものが未来を制する」と発表しました。
そのAIに、データ収集は欠かせないパートになります。なぜなら、AIを賢くするためには大量のインプットデータが必要だからです。
ぼくは近年、受託開発案件でただ漠然とクライアントの言うがままのアプリを作ることにどこか冷めたモノを感じていました。自分が作ったアプリが使って貰えることや、チームに貢献できることはとてもやり甲斐のあることなんです。なのに何か足りないと感じていました。
それが、ソフトバンクに入ってから少しわかったように思えるのです。
自分がやっていることがただアプリを作って終わりではなく、それを通して未来の大きな可能性につながっている。
それだけで少し充実感みたいなものが湧いて来るんです。洗脳されていますかね?笑
今はもしかしたら、自分の転職を無理矢理肯定しようとしているのかもしれません。それはよくわかりません。それはこれから現実にしていきたいと思います。
最後に
以上です!最後まで読んでくださってありがとうございます!
長文失礼しました。
海外就職のことなど、なにか質問があれば遠慮せず(@nrg519)にメンション飛ばしください〜!答えられる範囲であればお答えします。
それでは〜!